こぐま座流星群

毎年の流星観測の見納めは,こぐま座流星群。
流星数は少ないものの,太平洋側は晴天率が高く,放射点が地平線以下にならないので,一晩中観測できます。

ごくまれに突発することもあるので,流星観測の好きな人は,流星数が少なくても見逃せません。

また,この時期は深夜にカノープスが南中します。

カノープスについては過去の記事でも触れていますが,私のいつも撮影している場所では,南中高度が2度あるかどうか,と言ったところで,地平線近くまでしっかり見渡せる晴天でないと,なかなか見えないのです。

12/22の深夜,カノープスを狙って近所の高台へ。

ちょうど,写野に明るい流星が入りました。
経路から見て,これはこぐま群の流星と思われます。

カノープスが見えるだけでもラッキーなのに,流星数の少ないこぐま群の流星まで写るとは,非常にラッキーなことです。

本来,星は無限遠にあるのですが,地上の景色を3D化するついでに,流星とカノープスを,画面より奥に見えるように配置しました。

例によって,アナグリフ画像です。


かなり拡大しているので,画面上では,カノープスの地平高度がそこそこにあるように見えてしまいますが,実際には地平線から約2度なんですよ。

…と言うことは,この流星も,かなり遠くの場所で光った,かなり明るい流星だと言うこと。

流星の光る高さは地上から100kmぐらいですが,それが地平高度が数度のところに見たわけですから……