月齢1.1

前日の16時20分に新月を迎えた月。
2/11,18時少し過ぎに撮影。

地平高度は5°あるかどうか。
けっこう厳しい撮影でした。

春先は夕方の細い月が撮影しやすい時期です。

地平線に対して,黄道が垂直に近く立っている時期です。
太陽との離角が小さくても,地平高度が稼げる。

同様のことが水星や金星の観測にも言えます。
水星の見やすい時期は,やはり,春先に東方最大離角になる時期か,秋から初冬に西方最大離角になる時期。

春に見える金星=「宵の明星」も,高々と見えます。

逆に,秋の三日月は,黄道の角度が地平線に対して,かなり寝ているので,地平高度が下がります。


ですから,この時期は宵空の細い月を狙う好期だと言えます。

写真はアナグリフ立体視できます。
地上の風景が少し手前に見えるようにしてみました。
基線を3mぐらい取っています。
肉眼の約50倍の視差があります。
実際に,これだけの遠景を見ていると,肉眼では前後関係が分かりませんから,ステレオ撮影ならではの奥行き感が楽しめます。