お月見
2013年9月19日は中秋の名月。
月を見上げた人も多かったと思います。
よく言われる,月にまつわる目の錯覚について,こんな話があります。
地平線近くの月は,頭の上近くに見える月より,見た感じ,大きく見える。
これにはさまざまな要因があるようですが,比較的良く説明されていることとしては,
地平線付近は地上のものと比較してしまう。
かつ,月が地上のものよりも遠くにあるものとして認識される。
一方,高い空の月には,距離を比較するものが無い。
地平線付近に比べ,空が近くにあるような錯覚を起こしやすい。
そして,月の見かけの直径は,月の出直後でも南中頃でも,ほとんど差が無い。
より遠くにあるように見えるものが,近くに見えるものと,見かけの大きさが同じだとしたら,遠くに見えるもののほうが大きいような気がします。
実際に撮影してみます。
地上の夜景と共に写した月。
地上のものと比較できない月。
どちらも同じ機材,同じ焦点距離での撮影です。
ただ,距離感を少し誇張していて,地平線付近の月は遠くに,高い空の月は近くに見えるようにして,実際に空を仰いだときの見え方に近づけています。
色調も含めて…
さて,どうでしょうか?
アナグリフ画像です。赤青メガネで見ると,臨場感が出てきます。
もちろん,両者の画像の月の直径は同じです。