月の出

今年最初の満月は,今年いちばん遠地点に近い場所で満月になりました。

つまり,今年一番小さい満月。

しかし,月の出直後に見える月は,大きく見えてしまいます。

望遠レンズで撮影すると,地上の景色の距離感が圧縮されて,さらに大きく見えるような気がします。

実際には,地平線ギリギリの月と天頂に見える月を比べると,ほぼ地球の半径の分だけ,観測者は月に近づくことになります。
したがって,高い空に見える月のほうが,月の出食後の月より,少しだけ大きく見えることになります。その差は1%を超えますから,月の直径が1000ピクセルを超えるサイズに写せる機材を使えば,月の直径に10ピクセル以上の差が見えてきます。

他にも目の錯覚や大気の影響など,地平線近くの月が大きく見える理由は,いくつかあるようですが,実際に見えている月の視直径の変化はその逆である,と言うこと。


画像は月の出直後の様子。
アナグリフ立体視できます。
実際の距離感よりも少し遠い位置に月が見えるようにしています。