獅子の大鎌

未明にしし座が昇ってくる頃になりました。

秋なのに春の星座?

通常,季節の星座は,その頃の宵空に見やすい位置にくる星座を指します。

そのため,深夜には季節を1つ,未明には2つ,先取りした星座が見えてきます。

撮影は9/27。
23日が秋分で,秋分点おとめ座にありますから,太陽はおとめ座の方向に見えることになります。
黄道十二宮おとめ座の1つ前に位置するしし座は,日の出の直前に顔を出す,と言うわけです。


「獅子の大鎌」と呼ばれるしし座頭部の「?」を逆さにしたような星の配列が,朝焼けの中に昇ってきます。

大鎌の上に火星が見えています。


未明の空は透明度が高く,撮影に向いています。
その理由として,空気が落ち着くこともありますが,都市部では宵の口よりも人工灯火が減るので,さらに有利です。

また,この方角に,空路が設定されているので,深夜から早朝にかけて空港に着陸する飛行機の無い空が期待できます。
最近では羽田や関空など,24時間離着陸の出来る空港があるので,未明でも飛行機が写り込むことが増えてきているようですが。