金星と木星
今年はいろいろな天文現象があります。
最大のイベントは,5月21日の金環日食でしょう。
金星の太陽面通過も,今回を逃すと,130年ぐらい見られません。
他にも,部分月食,金星食,木星食など,天体が重なって見える現象がたくさん待っています。
今年は「食」の年,と言えそうです。
これらの天文現象以外にも,やや地味ながら,月や惑星が近づいて見えることも,いくつかあります。月や惑星のランデブーは,そんなに珍しいものではありませんが,やはり,見た目の美しさ,と言う点においては,アマチュア天文ファンの注目度の高い現象です。
今月は,木星と金星が近づきます。
特に3月下旬には,この辺りを月が通り過ぎるので,さらに見応えがあるはずです。
既に,金星と木星は,かなり近づいています。
3月13日現在,こんな感じです。
前景は手賀沼親水広場・水の館。
アナグリフ画像で,地上の景色が手前に出て,星が少し後ろに見えるように設定しています。
このぐらい近づくと,普段は星に興味の無い人でも,「あれ?あの星,何だろう?」と気づくことが多くなってきます。
なにしろ,−2等台と−4等台の明るい星の組み合わせ。
非常に目立ちます。
もちろん,都市部でも余裕で楽しめます。
こんな感じで,地域のランドマークを入れて撮影すると,良い記念になると思います。
明るい星の組み合わせなので,撮影も意外とお手軽です。
3D化するのは,ちょっと手間が掛かりますが。
今月は,ぜひ,宵の西空を眺めて,この光景をお楽しみください。
惑星同士の接近なので,日々,少しずつ位置関係が変わります。
写真撮影やスケッチなど,位置関係が分かるように記録を残してゆくのも,面白いと思います。