カノープス！

　春から夏にかけて，都内の科学館などで，イベントを展開する計画が進んでいます。
本プロジェクトも，いよいよ，皆様のお目にかかれるようなイベントに参戦することになります。

3D月面写真や3D星景写真などを使った，リアルな宇宙体験やトークライブをお届けします。詳しい日程が決まったら，また，ここでお知らせしたいと思います。

現在，出前用のコンテンツを制作中。
こういうのは，こちらの紹介したいコンテンツを一方的に流すのではなく，先方のイベント枠の中で，どんな展開をしたら効果が高いのか，一緒に検討しながら作るのです。

つまり，コンテンツとしては「オンリーワン」。
1つのプラネタリウム番組を各地に展開する事例は多いのですが，施設の事情に合わせて柔軟に対応してゆくのも，手作りのプロジェクトならではの対応と言えます。

　プロジェクトの新たな出発に合わせるかのように，カノープスの撮影に成功しました。
　しかも，撮影地は我孫子市。東京よりもさらに条件の悪い土地で，カノープスの南中高度は２度を割ります。

こんな感じです。

おおいぬ座のはるか下，地平線ギリギリ，高圧電線の鉄塔の灯火のすぐ近くに見えています。

前景は手賀沼。
アナグリフ用メガネで見ると，地上の風景が，少しだけ手前に来るようにしました。

天文好きの間では，この星が見えると，良いことがあるとか長生きするとか幸福が訪れるとか，いろいろと言い伝えられているために，とても人気が高い星です。

しかも，何となく，地平線ギリギリに見合て，年に何回も見るチャンスが訪れない地方のほうが，ありがたみがあると言うか，珍重されます。

私も当地で初めてカノープスを確認しました。

これからも，良いことがありますように。