3Dメガネについて

「母屋」を公開したら,さっそく,お二人の方から参加表明をいただきました。
ありがとうございます。

ちょうど,お月見シーズンの直後なので,上映依頼や科学イベントへの出前などが少なくなる時期ですので,じっくりコンテンツを考えたり,いろいろ企画を練るのに良い時期だと思います。



さて,「母屋」のほうにアナグリフによる3D画像を掲載しました。
解像度は下げていますが,これは上映用のコンテンツからスケールダウンしたものです。

この画像を見るには,やはり,赤青メガネが欲しくなります。
……正確には,「赤−シアン」のメガネで,左が赤,右がシアンです。

これらの画像は,こちらで扱っている3Dメガネでカラー調整しています。
http://www.stereoeye.jp/

海外では比較的ポピュラーなものだと思います。


色の再現について,多少は目をつぶっても良いのであれば,市販のセロファン等で自作も可能です。月はほぼ,モノトーンなので,立体感は十分に再現できます。
しかし,10個ぐらいorそれ以上買うのであれば,コスト的には,上記で紹介したサイトから購入したほうが安上がりではないかと思います。

赤−青のセロファンやフィルターを利用した場合,RGBのG(緑)の波長をかなり切り捨ててしまうので,紫色に見えてしまう傾向があると思います。また,左右の視力差が大きかったり,「利き目」がはっきりしている人は,良く見えるほうの目が捉えた色に引っ張られる可能性があります。

もちろん,他の方式の3Dシステムでも,それぞれに特性やクセがありますけどね。


個人的には,平行法の画像を,凸レンズ(度の強い老眼鏡でじゅうぶん)を使ってみるのが,色の再現性については確実ではないかと思っています。……って,これは,100年以上昔の,超古典的なステレオビューアーと一緒なんですけどね。