冬の朝焼けの中のさそり

この季節,早起きの人は,夜が明ける前に起きることになります。
東京で,1月上旬の日の出は6時50分ごろ。
1年でいちばん日の出の遅い時期なのです。
冬至の頃より遅い。
ちなみに日の入りがいちばん早いのは12月上旬。

そんなわけで,朝6時ぐらいでも,朝焼けの中に星が残っています。
そこで,もうちょっと早起きして,明け方の星を狙ってみました。

1/18の朝5:44から7分間の星空を連写し,「比較(明)」合成で星の軌跡を描き出し,さらに,地上の風景を3D化しています。
前景は手賀沼

この時期の未明には,夏の星座であるさそり座が,南東の空に立ち上がるように昇ってきます。
寒い朝,夏とは違う,きりっと冷たい,透明な空気の向こうに,朝焼けの中のさそり座。

あまり注目されることのないシーンですが,息をのむような美しさです。
画面右上には,あと数日で新月となる,細くなった月が輝きます。

ただ,すごく寒い……
この日の朝の最低気温は,ローカルのアメダスによれば,−4℃。
東京都心から直線で30kmちょっとの距離なのに,都心よりもはるかに寒い!

その分,星々がきりっと見えるような気もします。


赤青メガネをお持ちの方は,前景が少し飛び出して見えるほうにしています。
凍てつく冬の風景の後ろに,夏の星。
そして,朝焼け。

寒さまで伝わりそうな臨場感を,3Dでお楽しみください。