23日に月と水星が接近

12/23の未明,月と水星が近づきます。
水星自体,なかなか見るチャンスの多くない天体ですが,この日なら,月を目標にして水星を探すことが出来ます。

水星はこの日を含めて20日から1週間ぐらいの間が,観望のチャンス。

こういう天体現象も3Dに作れます。

母屋のほうに,作例写真として,2011年6月の,月と火星の接近を3Dで紹介しています。

どのように3Dにするか?
これは3Dの風景写真を作るのと同じ要領です。
つまり,地上の風景を3D画像にして,天体よりも前に出るように設定しています。
地上の景色の前後感を出すためには,基線長は2〜10mぐらいでいいでしょう。
地上の風景までの距離によって,基線長は変えます。

ピントや露出などの設定は,天体撮影に準じます。

カメラ1台を横移動させて撮る場合,撮影間隔が空くほど,星が日周運動で動きますが,それは画像処理の段階で動かします。極端に撮影間隔が空くと,空の色も変わってしまいますから,じっくり撮影条件を煮詰め,横移動する際の移動先も決めて,さっさと撮影します。
前景となる地上の風景は,あらかじめロケハンしておきます。目安としては,アンタレスの左上あたり。地平線に近い天文現象なので,方位磁針と星座早見盤で方角確認しながら,明るい時にロケハンしましょう。
撮影地に特徴的な風景やランドマークを入れて撮影すると,その土地らしさが出て,普通の2D撮影でも,思い出に残る,良い写真が撮れると思います。

撮影をする予定が無くても,観望するだけでも,素晴らしい光景が見られますので,がんばって早起きして(東京近辺なら朝5時半〜6時ぐらい),見てください。

……その前に,しっかり晴れてくれないと……
晴天を祈りましょう。