満月の半日前と半日後

9月28日は「スーパームーン」だと、世間は賑やかでしたね。
要するに、近地点付近で起こる満月でしかないのですが、数年前から話題に上るようになって、最近ではスピリチュアルっぽい話まで便乗していたり。
「近地点付近で起こる満月」は(同様に、遠地点付近で起こる満月も)、およそ14朔望月周期で巡ってきますので、そんなに珍しい現象でもありません。

今回月の近地点通過が28日の10時台、その約1時間後に満月、と言う条件でしたから、日本からは、その半日前と半日後の月を眺めたことになります。

つまり、27日と28日で、月の大きさはほとんど同じ。

そこで、27日の月を赤、28日の月をシアンにして、重ね合わせてみました。

ほぼ同じ大きさでした。
27日は左側が少し欠けていて、28日は右側が少し欠けているので、左側はシアンが強く、右側が赤が強くなっています。

しかし、大きさは同じ。

ふと思い立ち、天文年鑑を見てみたら、この1日の間に、秤動で月の角度が1°ぐらい動いている。
そこで、秤動のずれの方向を水平に取ってみると……思惑通り、立体視が可能でした。

この写真を赤青メガネで見ると、月が球体に見えてきます。

欠け際の光の当たり方が違うのは、目をつぶってやってください。

でも、案外、うまく立体視できています。
ちょっとラッキーでした。