Super Moon ……の前夜

6/23の満月は,今年いちばん視直径の大きい満月でした。

近地点付近で起こる満月は,だいたい14〜15朔望月ごとに巡ってきますから,特に著名な天文現象ではないと,天文ファンの間では認識されていますが,そういうことにあまり詳しくない人は,なにやら特別なもののような印象を持って,月を眺めた人もいたようです。

その満月の前日。

秤動によっても観測条件は変わりますが,「宮森峡谷」と「佐伯」が見やすい時期です。

22日は近地点通過の前日にも当たりますので,かなり大きめに見えているはず。

…と言うことで,撮影してみました。


文字も入れてみました。

「佐伯」は,グリマルディBと言うのがIAUの認めた正式名称。
名前の通り,グリマルディのサブクレーターです。

「宮森峡谷」も,IAUには認められていない名称なので,通称ですが……

観測適期をやや過ぎた感があって,彫刻刀で地面を掻き取ったような地形が,あまりはっきり分かりませんが,溝のような地形が,何とか認識できると思います。

アナグリフで立体的に見えるようにしています。
基線長が2500kmぐらいなので,なんとなく峡谷が窪んで見える程度ですが,3D画像にしてみると,それっぽく見えてくると思います。