地球照
12/16の三日月の続きです。
月が細いとき,月の,太陽光の当たっていない部分が,うすぼんやりと光って見えます。
これは地球の照り返しによるもので「地球照」と呼ばれます。
満月前後の夜に地上が照らされるのと同じで,新月の前後は,月の「夜」の部分が地球に照らされます。
これの前のエントリーでも地球照が写っています。
しかし,地球照は暗い。
地球照に露出を合わせると,太陽に照らされている部分は露出オーバー。
しかも,太陽に照らされている部分でも,欠け際とハイライト部では,適正露出が違います。
そこで,露出時間を変えて何枚も撮影し,地球照の良く写っている画像,欠け際の良く写っている画像,ハイライト部の良く写っている画像,合計3枚を用意し,ラチチュードを圧縮して1枚にまとめます。
それを1時間ほど間隔をあけて,2セット撮影し,3Dに合成したものが,この写真。
これで,望遠鏡を使って肉眼で見たときのイメージに近づいたと思います。
結構,手間が掛かっているのです。
見る人が見れば,すごいと思うkwも知れないけど,そう感じさせないよう,自然な仕上がりにするのが目標。
天体写真の場合,特に星雲などでは,肉眼では見えないような画像を作っていますが,これはその逆で,肉眼で見た感じに近づけよう,と言うアプローチ。
さて,どうでしょうか?